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『セルフメンテナンス~曙光~』というメルマガの過去の記事を中心としたブログです。 日常のふとしたこと、歴史の中の1ページ、社会の出来事などから自分をほんの少しだけ方向転換できる『雑学』はいかが?

自己啓発を
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まったり亮。
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非公開
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現代社会の最先端ともいえるインターネットで生計を立てています。
ともすれば、見失いがちになる『人』への眼差しを自分自身も確認するために、このサイトとメールマガジンをはじめました。
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ある新聞編集者の体験です。





その「写真」と
大学生のときに出会いました。


写真には、一人の人が
斜め後ろから写っていました。


最初、この人が何をしているのか
わかりませんでした。



説明文を読んで、
無意識に、居住まいを正していました。



この人は、文字を読んでいたのです。

「目」で、ではありません。

目が不自由な人で、
文字は点字でした。


「指先」で、でもありません。




写真に写るこの人は、
「舌」で読んでいました。

「舌」で文字を読んでいたのです。


「舌読」というそうです。

ハンセン病回復者の人でした。





ハンセン病―

感染力は微弱。

薬で菌は容易に死にます。

隔離する必要はありません。

これは、世界の常識です。




が、

日本では10年前まで、
終生隔離政策がとられました。



後遺症で目が不自由な人がいます。


手先が不自由な人もいます。



病気ではなく、

療養所での過酷な強制労働のために、
指や手を失った人も沢山います。






「文字が読みたかった。

顔に、足に、
読める場所を探した。

額はどうか?
読めない。

あごはどうか?
読めない。

足の指はどうか?
読めない。

そして、舌に、
読める場所を発見した。」


ある回復者の証言。


多くの人が、
文字を読むことに挑戦しました。





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「活字文化の衰退」
が叫ばれて久しい昨今。


しかし、

壮絶な命からのほとばしりとして、
文字を求める人々がいます。


それを、忘れてはなりません。




私自身、
このメルマガをはじめ、

いくつかのサイト、
メルマガなど多くの媒体から、

拙いメッセージを発信する一人です。




衰退を嘆くのではなく、

衰退に負けない文を書き続けること、
また語ること、

そのための努力を、更に続けていくことを
誓いたいと感じます。










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